今日は手摺りの取付を施工。
簡単なようでそうでもない。
広島市では一定の条件を満たすと住宅改修費の8割または9割を利用者に支給してもらえる『介護保険住宅改修制度』というものがある。
今回この条件を満たす住宅改修工事を実施。
よく利用するこの介護保険住宅改修だが2点問題点を感じている。
一点目はこの制度を利用する側(お施主様)の問題である。
よく話になる一例を挙げると「介護保険の住宅改修でこの制度が利用できるのであれば手摺りとかを付けたいのだけどできますか?というお問い合わせである。詳しく聞くと、この制度が利用できるのであれば手摺りとか付けたいのだけど利用できないのであれば工事はしなくて良いです。」といった内容だった。 お気持ちは分からなくはないけど、本来は必要だから手摺りを取り付けます。その中で幾らか補助がでます。本当に資金がない方以外はこのように発想を変えて頂きたいと感じています。
二点目はこの制度を提供する側(役所や介護支援事業所)である。
役所側はこう説明している。「工事業者の見積もりは出来るだけ3社以上は取ってくださいね。その中から安い業者を選べば良いので。」 このような内容である。 この場合問題なのは、見積りを見て内容と金額そして施工技術的な事が素人に理解や判断が出来るのか、ということである。役所側の提案は良かれと思っての事であるが余りにも無責任と感じる。
そして、もう一点ある。介護保険事業所の施工業者選定である。お客様との相談で早々と紹介できる工事業者は居ますからと、お客様の業者を選ぶ権利を狭めている。後付けて知っている業者があればそちらでも構いません、との事。一瞬独禁法には触れないのかと脳裏を過る。 介護保険事業所も色々事情を抱えているようである。
長々とお話しましたけど、工事の状況を説明します。
簡単にするとこれで終わりです。
ただし、問題は手摺りの高さ確認です。
一般的な高さを提示する場合もありますが、本来はお施主様のベストな位置を一緒に探り取付することが必要です。(この時も様々な知識を持ち合せて説明する話術が必要です)
そのようにして取付を致します。
記述:横更建工株式会社 横更